親の反対

「ウチの親はエリート志向が強くて、できれば私には東大に入ってほしかったんですよね。母はフィリピンに行くこともすごく反対したんです。偏見がすごいんですよ。フィリピンるつぼは汚いし、犯罪の垳渦みたいなところだから、どうせ行くならイギリスみたいなカッコいいところに行けばいいっていう人なんです。帰って写真を見せて話したら、いい経験したわねとは言ってくれて、それまでの学歴だけの価値観から少しは離れてくれたみたいだけど…でも、やっぱり上昇志向が強いから、父はそれほど優秀じゃないし、姉も頭が悪いし、満たされない虚栄心を私で満たそうとしてるみたいで、今の私の仕事先についても、ぜんぜん満足していないんです。私も自分は自分なりにって思うんだけど親と同居してるから、何か言われたりすると揺れちゃうこともあるしね」松本さんは、大手の新聞社などそうそうたる就職先も受けている。何社かの最終面接まではいったが、結局今の会社しか受からなかったから入ったのだという。大手ではないが、だれでも知っている程度の会社ではある。「私、この会社で終わりたくないってのがすごくある。今の仕事がつまらないわけじゃないんだけど、月日がどんどん経っていくのが怖いんです。でも、何がしたいのかわからないんですよね。今そういう人多いみたいで、〃自分探し〃って言われてるけど、まったく私もそうだなと思う。今の時期、会社に入って半年だから、いろんなことのベースになるような時期だって周りの人に言われるんです。でも、ベースっていうと聞こえはいいけど、ベースがために三年なんて言ったら、もう二十六歳になっちゃうじやないですか。そしたらどうしたらいいの?って……。社内見てても、そんなにずっと勤めてる入っていないんです。二十年いて必要不可欠だっていうのは専門職なんですよ」といって、何を捨ててでもがんばれるものが見つかっていないのだ。まず相手がいないと、何もできないので、相手を探してください。

出典:
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