フィリピンに

「金額的にも安いじゃないですか。時期も夏休みだったし、四年になったら就職活動で動けないだろうから、行くんなら今しかないと思ったんです。植林がどうのとか、自然環境うたがどうのなんて高らかに謡えるような人間じゃなかったんですけど、発展途上国が見たいって気持ちもあったし、観光気分じゃない旅っていうのもなかなかする機会がないですかたしかに、主義、主張関係なく、一つの旅として考えても、それは魅力あるものだったろう。けれども、彼女がツアーに参加しようと思った真の理由は、別のところにあっただろう。ようだ。「新しい出会いに飢えてたんですよね。知らない人に会いたかったんです。私が留年したこととか、そういうことをいちいち説明しなくてもいい人、○大卒とかいう形じゃなくて、私という人間のキャラクターだけで会える人に会いたかった」仮面浪人が終わり、大学に復帰してから、松本さんはだんだん高校時代の友人たちとも疎遠になっていったという。「彼女たちは希望の大学に行って、日々楽しく生活してるような話ばかりする。私もまだ、学歴とかで人を見ちゃってたから、コンプレックスじゃないけど、会うのが苦痛になってたんです」学歴で人を見れば、自分は友人たちより劣った人間ということになる。けれど、彼女は私はダメなんだというような落ち込み方はしなかった。毎日悶々(もんもん) としながら、自分の価値を、自分の自信の持てるものを探していたのだろう。もし、あなたが恋愛向きなら、将来の結婚に向けて経験値を増やしましょう。

参考:
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